塗装の基礎知識

どんな機能の塗料があるの?

塗料の種類と特徴

ひと言で塗料といってもさまざまな種類のものがあります。今回は、外壁塗装で使用する塗料の機能や効果について詳しくご説明したいと思います。

 

遮熱塗料

遮熱塗料は屋根の温度を下げ、屋内の温度を下げる効果がある塗料です。屋根は熱くなると熱伝導によって屋根裏から室内へと伝わり温度が上昇しますが、遮熱塗料を使うことで熱を反射させ熱さを抑えることができるのです。

遮熱塗料は一般的な塗料に比べてエアコンの消費電力が削減できるというのもメリットでしょう。また、遮熱塗料は耐久性が高いため、塗料を長持ちさせたい方や光熱費を削減したいという方にオススメの塗料です。

 

断熱塗料

断熱塗料は遮熱塗料よりさらに耐久性が高い塗料です。金属屋根や屋根のすぐ下にリビングがあるような建物などでは、より高い効果を発揮します。

前述した遮熱塗料は熱を反射させるため冬場の室温を保存しにくいというデメリットがありますが、断熱塗料は熱伝導率が低いため、1年を通して快適な室温を保てるということがメリットです。ただし、遮熱塗料より価格は高めです。

 

防水塗料

防水塗料は建物のひび割れに合わせて塗料が伸びるため、建物に水が侵入するのを防ぐ機能があります。建物の劣化の原因は水の侵入によるものが多いため、防水塗料を使って雨水の侵入を防ぐことで建物の耐久性を高めます。

ひび割れが気になる方はもちろんのこと、ひび割れがしやすいコンクリートの壁やモルタルの壁にオススメの塗料で、価格は一般的な塗料と同じくらいです。

 

防カビ塗料

防カビ塗料は抗菌剤や防腐剤などの強力な防カビ剤を配合した塗料で、建物にカビやコケが発生するのを抑えてくれる機能があります。

湿度が高い日本の気候では建物全体がカビの発生しやすい環境となっているため、カビが気になる方や森や河川の近くに建物がある場合にオススメの塗料です。家を含む一般的な建物から発生する菌は57種類と言われていますので、多方面のカビや菌に効果のあるものがオススメです。

 

光触媒体塗料

光触媒体塗料は太陽の光を吸収することで化学反応が起き、汚れを分解してくれるセルフクリーニング効果のある塗料です。光触媒体塗料を使うと外壁が汚れにくくなるため、外壁が汚れやすい、壁がすぐに黒ずんでしまうという方にオススメの塗料です。

汚れが付着しても水によって流れるので、綺麗な状態の壁比較的長く保つことができます。