塗装の基礎知識

屋根塗装はどのように行われるの?

 

屋根の痛みが気になるので屋根の塗装をしたいけど、屋根の塗装がどのように行われるのか分からないという人は多いのではないでしょうか。そこで今回は屋根の塗装方法や知っておきたいポイントについて詳しくご説明したいと思います。

屋根の塗装工事の工程

屋根の塗装は塗装業者の職人さんが行いますが、一体どのよに行われているのか気になりますよね。まずは基礎知識として屋根の塗装の手順を知っておきましょう。

1.足場設置

足場の設置屋根での作業を行うため、現場に合った足場工事を行います。足場設置後には洗浄時の水や塗料の飛散を防ぐためにシートやビニールで養生を行い、塗装しない部分はシートで覆います。

2.高圧洗浄

屋根の汚れを落とす専用の高圧洗浄機を使って屋根の古い塗膜や汚れを取り除きます。汚れを洗い流すことで新しい塗料が密着しやすくなります。高圧洗浄後は1~2日かけて完全に水分を飛ばし乾燥させます。

 

3.下地処理

下地の補修屋根にひび割れがあればシーリング材を擦り込み、金属部分などのサビにはケレンを使用して補修します。ケレンを行なった後はサビ止めの塗装を行います。

 

4.下塗り

下塗り塗料が剥がれるのを防ぐため、シーラーやプライマーで下塗りを行います。屋根の塗装面と塗料の付着をよくする接着剤のような役割と上塗り塗料の吸い込みを防止する効果があります。

 

5.中塗り

中塗り(上塗り1回目)仕上げ塗料を塗る1回目です。ハケを使って細かい部分から丁寧に塗り、ローラーを使って全体を塗っていきます。

 

6.上塗り

上塗り(上塗り2回目)仕上げ塗料を塗る2回目です。中塗りから3時間程度時間をおいて行います。外壁と塗料をしっかりと密着させ、雨や風、紫外線に強い屋根に仕上げます。

 

屋根の素材によって工事方法は異なる

基本的な屋根の塗装工事は上記の工程で行われますが、屋根の素材によって工事の方法や内容は多少異なります。戸建てによく使われる屋根材にはスレート瓦、金属屋根、ガルバリウム屋根などが挙げられますが、実はすべて少しずつ工程が違うのです。

例えば、スレート瓦は下塗りと中塗りの間に、タスペーサーという道具を取り付けて縁切りを行う必要がありますし、金属屋根はサビ止め処理を下塗りの際に行う必要があります。

このように、素材ごとに気をつけるポイントが異なりますので、屋根の素材や劣化具合はきちんと把握したうえで塗装業者に依頼すると良いですね。